67年前の今日、政府は戦争の終結を発表しました。戦後に生まれた私たちは戦争に行くことがなく来ました。これは前の戦争の多くの悲劇とその後の多くの人の努力に基づいているものだと思います。
私たちより前の世代はほとんど戦争にかり出されています。私の父は大正生まれですが、第二次大戦で戦争に行きました。また、明治生まれの祖父は日露戦争に行きました。先日、仏壇の位牌を整理していまして、曾祖父の弟も日清戦争で負傷し、台湾の病院で死亡したと書いた位牌を見つけました。戦後に生まれた私たちの世代だけは戦争に行かずに平和な時代を送ることができましたが、それは珍しいことのようです。
私は大学時代に、戦争で亡くなった学生の手記を集めた「きけわだつみのこえ」を読みました。問題や矛盾を感じながら、将来したいことをできないままに、戦争で死なざるを得ない若者の気持が綴られています。もし、20年ほど早く生まれていれば、自分もこの人たちと同じ思いをしたのかと思いながら、その手記を読みました。
まだ、お読みになっていない人には、この本(岩波文庫)をお薦めしたいと思います。(弁護士松森 彬)